おすすめのCD/DVD(海外ギタリスト)
名曲集
    1.アルハンブラ宮殿の思い出〜スペイン・ギター名曲集 (ジョン・ウィリアムス) 
    2.ギター名曲集  (ナルシソ・イエペス)
    3.アルハンブラの想い出〜ギター小品集 (エドゥアルド・フェルナンデス)
     4.アルハンブラの想い出(CCCD)  (壮村清志)
    5.スーパーベスト  (福田進一)
    6.ハイパー・アンコール  (福田進一)
    7.ジョン・ウィリアムスの肖像  (ジョン・ウィリアムス)
 

アンドレス・セゴビア

    1.セゴビアの芸術

20世紀最高のギター奏者であるセゴビアが、米デッカに残した録音の中から選りすぐりの名演を収めた2枚組。巨人セゴビアの幅広いレパートリーを満喫するには最適のアバム。

                                                      
    2.アンドレス・セゴビア

セゴビアによる名曲集となっており、珠玉の曲ばかりが揃っている。

    3.ソロ・ギターのための作品集I
    4.ソロ・ギターのための作品集II
         
20世紀最高のギター奏者の1人であるアンドレス・セゴビアがデッカに残した名演が、彼の没後15年を記念して、CDで蘇る。ソルやアルベニスらスペインの作曲家を中心にギター・ソロ曲を堪能する。

    5.自撰名演集
         
巨匠セゴビアが生前に撰んだ「自選名演集」は,自信作ばかりが選ばれているだけあって絶品であり,総ての曲が永遠の輝きを持つ最高の演奏である。


    6.コレクション第3集 ポンセ
    7.コレクション第8集 ソル/ジュリアーニ
    8.コレクション第9集 練習曲集
    9.コレクション 第14集
   10.コレクション 第15集
   11.コレクション 第16集
   12.セゴビアコレクション1/バッハ作品集
   13.セゴビアコレクション6 /ポッケリーニ讃
   14.セゴビアコレクション7 /タンスマン,ドビュッシー,ルーセル



ジョン・ウィリアムス

    1.フール・オン・ザ・ヒル〜ポピュラー・ギター名曲集
        
ビートルズをはじめ、ポピュラーからクラシックまで幅広く取り上げています。
                                                            
    2.ロマンス・オブ・ザ・ギター
         
彼の壮麗な音色、創意に富むアレンジ、それに興味深いレパートリー、これらがクラシック・ギターのサウンドをつねにエキサイティングなものにしているのだ。要するに、これはウィリアムズの格好の入門盤であり、クラシック・ギターの愛好家にとっては珠玉の1枚である。
                                                            
    3.夢の緑へ〜武満徹:ギターのため
         
ジョンという奏者は,本気にならなくても何でも弾けてしまうところが長所でもあり欠点でもあった。しかしこのアルバムでは,本当に久しぶりに{本気のジョン}が聴ける。ジョンに捧げられた〈虹へ向かって〉はもとより,どれも気迫に溢れた凄い演奏。
                                                            
    4.スピリット・オヴ・ザ・ギター

ウィリアムズ最大の武器は音色の美しさ,見事なタッチによる輝くばかりのトーンはセゴビアに勝るとも劣らない。その美質は,おおらかな音楽性・揺るぎのない技巧と共に聴くものを魅了せずにおかない。バードの組曲が実にサマになっているのも彼ならでは。

    5.スペインの想い出〜アルベニス作品集
        
ジョンのスペインは最高です!特に「コルドバ」は白眉です。素晴らしい美しさです。おすすめです。

     6.バリオス作品集

おそらく、あらゆるギタリストの中でジョンのバリオスに叶うものはないでしょう。バリオスを精力的に取り上げ始めたのもジョンだと思います。その思い入れは特別なものがあるでしょう。しかも、バリオスはギターのショパンと呼ばれたとおり、非常に美しい曲をたくさん書いています。この作品集では取り上げられていませんが、ショパンのピアノを編曲したのもあります。必聴です。

    7.ザ・ギタリスト
         
名手というよりは,スーパー・テクニシャンのウィリアムス。やっぱ,天才はやることが違うわい,と思わせるこの趣向は,地中海周辺にテーマを持ってきての,やりたい放題。クラシック・ギターの枠組みを大きく拡張する,刺激的で楽しいアルバムだ。特に、コユンババは最高!
                                                             
    8.パリオス:マドリガル(ガヴォット)
         

かつてLPで出ていたバリオスとポンセのアルバムから,バリオスは全部,ポンセは大作「スペインのフォリア」を抜粋したCD。どちらも名盤として誉れ高いものだったが,ことにバリオスは歴史的名演。




    9.ブローウェル作品集

ジョンが満を持して送るブローウェル・アルバム。彼に捧げられた「トロント協奏曲」はもとより,すでに古典となった「舞踏礼賛」でも{さすがにジョン}と唸らせるような凄い演奏を聴かせる。故・武満徹を偲び,福田進一に捧げられた「悲歌」は感動的。

                                                             
   10.バッハ:リュート組曲

「ギターで弾かれた最高のバッハ」と称えられた名演。その評価は現在でもほとんど通用する。4曲いずれも素晴らしいが,ことに第4番の天駆けるような疾走感がたまらない。少なくともこの曲では,ジョンを凌ぐ演奏はまだない。

   11.イベリア/詩的なワルツ

ジョン久々のスペインもの。旧録のLPで僕らをしびれさせた詩的なワルツ集は全曲版で登場するし,なかなか入れてくれなかったロドリーゴのギター独奏曲も入っているし,何といっても演奏は快調だし,答えられません。オケ伴付の〈イベリア〉も面白い。



   12.ザ・セビィーリァ・コンサート
          
セビーリャのアルカーサル宮殿で行なわれたコンサートのライヴ。その独特な音響効果が魅力的 だが,それはさておいてもまあ上手いこと。生でこんな演奏を聴かされたら失神してしまいそうだ。十八番の曲目に加えてコシュキンを入れているあたりもニクい。






ジュリアン・ブリーム

   1.ジュリアン・ブリーム大全集  (廃盤)

ブリームがRCAレーベルに残した録音のうち,ジョン・ウィリアムズとのデュオ,一部の重複曲を除いたほぼすべてを28枚のCDにまとめた文字通りの大全集。見ているだけで涙が出てくるような素晴らしい企画である。私はこれまでブリームの録音はほとんど聴いてきたが,こうしてまとめて聴いてみると,年齢ごとの表現の変遷はあるにせよ,彼がいかに変わらぬ音楽への姿勢を貫いてきたかがよくわかる。若い情熱を保ちながらも円熟するという,芸術家として理想の人生をブリームは送ってきたわけだ。録音技術がこれまた秀逸で,かなり以前のものでもほとんど古さを感じさせないで聴ける。ファンならば粗食に絶えてでも購入すべき宝物だ。にもかかわらず、残念なことに廃盤。

   2.超絶のギター・デュオ

クールな音色でマシンのような正確な弦さばきのジョン・ウイリアムスとブリームの包み込むような音が交差するクラシック・ギター二重奏の決定版ともいえる。ライブ録音も含まれているが、スタジオ録音とほとんど聞き分けの出来ないほどの完璧な演奏。なかでもソルのアンクラージュマ(慰め)、ファリアのスペイン舞曲一番は絶品。ラベルの無き王女の為のパバーヌの後半、主題に彩られたアルペジオはギターでしか味わえない極上の世界。

          
   3.ジュリアン&ジョン〜世紀のギター・デュオ

主題と変奏(ブラームス)とスペイン舞曲(グラナドス)などは2重奏でなければこうは表現できない美しい音楽。いずれにしても、ジョンとブリームの2重奏は最高である。

   4.ジュリアン&ジョン“ライヴ”

ギターの美しさ,音楽の素晴らしさ,ライヴの楽しさがぎっしりと詰まった必聴盤である。特に個人的には、主題と変奏*弦楽六重奏曲第1番(ブラームス)が好き。
          
   5.クラシック&ロマンティック・ギター名曲集

ロンドン生まれのギター界の巨匠ブリームがRCAに残した全28巻の『ブリーム全集』からの抜粋盤だが,ブリームが,その技巧と音楽性を心おきなく発揮した快演集ともいえる。古典派~ロマン派の代表的なギター曲を卓越した演奏で存分に楽しませてくれる。

   6.バロック・ギター名曲集

現代の代表的なギター/リュート奏者ブリームの60年代の録音がCD2枚にわたってたっぷり聴ける企画。いずれも30歳代の演奏であり,ギターの世界では古/現代楽器の区別もとっくに越えていたことを知らされるとともに,ブリームの名人芸に酔いしれる。

   7.セゴビア賛

ブリームがRCAレーベルに残した録音から,セゴビアのレパートリーを集めた企画物。演奏はいずれも折紙つきで,ブリーム節が随所で聴ける。コンポステラ組曲は特に圧倒的な名演だ。

   8.アランフェス協奏曲&スパニッシュ・ギターの神髄

3つのコンチェルトと,独奏曲16曲による名演集。独奏曲の方は,バロック,古典,近・現代が網羅されていて,ベスト盤にふさわしい。ことにヴィラ=ロボスは,その雄弁さにおいて未だに並び立つものがない。なお「アランフェス」は2度目の録音である。

   9.ミュージック・オブ・スペイン

ブリームが80年代初めにRCAに録音したスペインの作曲家たちの名曲集。

  10.スパニッシュ・ギターの神髄

ブリーム全集の中の1枚。

                                 
  11.ギター・ソナタ集

ギター・ソロの大曲3曲で1枚のCDとなっている力の入った企画。1曲めのホセは,スペイン内戦でフランコ軍によって殺されたあのホセだ。ギター・ソロで大曲というと,時として力が入りすぎた演奏に出会うものだが,むしろ余裕に溢れた巨匠的な演奏。銘器ハウザー1世を使用。

  12.シャコンヌ/バッハ・リサイタル

ブリーム久々のバッハである。リュート組曲ホ短調BWV996と同ホ長調BWV1006aは再録音となるが,編曲からして前回とはアプローチを全く変え,清新かつ深遠な音楽を聴かせてくれる。銘器ハウザー1世を使用。

  13.ジュリアン・ブリーム:私の音楽人生 (DVD

ブリーム・ファンには堪えられない1枚。ビデオ時代から出ている「ラ・ギターラ」も良かったが、自分の人生を自宅で語る、このDVDはとても興味深い。幼いときの想い出、セゴビアの話、ジャンゴ・ラインハルトが好きだったこと(実際、ジャズバンドでの演奏も収録されている!)、ジョン・ウィリアムズとの二重奏(映像はファリャのスペイン舞曲)、ブリテン、ピアーズ、ウォルトン、ベネットとの出会い、そうそうストラヴィンスキーとの映像も貴重。もちろん、リュート演奏、ブリーム・コンソートの映像と興味は尽きない。ブリームが人生を語る本編は120分にも及ぶ。日本語字幕付き。
 またボーナス映像も見逃せない。アグアド、ヴィラ=ロボス、ウォルトンなどの演奏映像に加え、ノクターナルの自筆譜まで映っている。ベネットのソナタ全曲が聴けるのも素晴らしい。こちらは日本語字幕なしで75分。合計3時間以上も楽しめる。
 ノクターナル、ソルの月光、ドビュッシー讃歌はこのDVDのために2003年に撮影されたもの。

 
14GUITARRA! (DVD
1500年から現在までのスパニッシュ・ギターの歴史をブリームと共に辿る。セビリャ、トレド、マドリッド、バルセロナでの彼の演奏も収録されている。カラー240分。




クリストファー・パークニング

   クリストファー・パークニングのCDは残念ながらAmazonでは取り扱っていません。ギター専門店でなんとか手に入るくらいです。また、最近まで演奏活動をおこなっていなかったため、録音も少ないです。唯一、Amazonでギター協奏曲が入手できますが、下記のCDをおすすめします。いずれも、セゴビアの正統を受け継ぐ素晴らしい演奏です。ジョン・ウィリアムス、ブリームと並ぶ、いや、それ以上かもしれません。音楽性、音色、どれをとっても最高です。私の一番好きなギタリストです。

   1.トリビュート・セゴヴィア

さすがに、セゴビアの薫陶を受けているだけあってセゴビアに対する思いは特別の尊敬の念を抱いていたであろう。そのタイトルをして、その思いが演奏を通して伝わってくる。セゴビアに最も忠実な演奏かもしれないが、パークニングならではの美しい音に酔いしれる。
          
   2.パークニングの芸術

パークニングのベスト版とでも言うべきアルバム。ラベルの「亡き王女のためのパバーヌ」は非常に美しい。様々なジャンルがあって非常に楽しめる。おすすめ。

   3.プレイズ バッハ

素晴らしい名演奏。パークニングのバッハはセゴビアやイエペスとは異なり、くせがなく、すっきりと受け入れられる。バルエコとは異なる美しさだが、よりギターらしい演奏。

   4.スパニッシュ・スタイル

   5.セレブレイト・セゴヴィア



イヨラン・セルシェル

   1.ギター小品集

セルシェルの名演奏が2枚のCDに収められたお得なCD。


   2.J.S.バッハ ギター作品集

リュート用のものを含めすべてが編曲ものだが,バッハをかじった人なら耳馴染みのある曲ばかりが並んでいるから,ギターで表現されるバッハの味わいが確かめられる。セルシェルが北欧の人だからなのか,柔らかく広がりのあるサウンドがとにかく美しい。抑制の一方で,音楽の推進力は非常に大きい。知的演奏の模範。
                                                            
   3.パガニーニ:ヴァイオリンとギター

はじめはヴァイオリンとギターのデュオなんて聞いたことがなく、なんとなく聴いてみたらシャハムの甘い音色とギターのささやきの組み合わせが絶妙で、目から鱗でした。かなりお勧めです!聴いて損はしません。

   4.グリーンスリーヴス/ギター小品集

ダウランドやヴァイスなど有名なリュート曲はボーリンの11弦アルトギターで演奏されている。通常の6弦ギターとは音色や音域もだいぶ違い、独特の世界を聴くことが出来る。セルシェルの演奏はいつも通り実に端正で丁寧で美しい。特にヴァイスのチャコーナは絶品であろう。最後のソルとバッハのシャコンヌ(セゴビア編)は6弦ギターによる演奏。シャコンヌも大変な名演。
                                                            
   5.ソル:ギター作品集

   6.大聖堂〜ギター作品集

セルシェルの名盤とも言える繊細な名演が堪能できる。

   7.プレイズ・ビートルズI

セルシェルのポピュラー音楽への適応性は,すでに過去の録音でも証明済みだが,この意外とも言えるビートルズ・アルバムは想像以上にいい。奇を衒わず,なおかつ創意に溢れ,大いに楽しめる。
                                                            


マヌエル・バルエコ

   1.スペイン・ギター名曲集

素晴らしいバルエコならではの名演奏。端正なスペイン音楽と言えるが、これはこれで美しい。
   2.ピアソラ / タンゴの歴史

ベルリン・フィルの首席フルート奏者パユによる「タンゴの歴史」が聴きもの。
                                                            
   3.ミッシェル/レノン&マッカート

バルエコは何を弾かせてもうまい,ということを見事に証明してみせたアルバム。編曲陣も粒よりで,鋭利なさえをみせるブローウェル,クラシカルなベレイス,洒落た武満,ロマンティックなルボックらがオケ,ソロ,二重奏と腕を振るっている。

   4.ヴィラ=ロボス、ブローウェル&オルボンを弾く

キューバ出身で現在はアメリカを本拠地とするバルエコが中南米の音楽を取り上げている。ブラジルのヴィラ=ロボスのほか、故国キューバのブローウェル作品での共感に満ちた演奏が感動的だ。

   5.キューバに寄せて

珍しいキューバの作曲家の作品を取り上げて自己の出自に想いを馳せたロマンティックなアルバム。とはいっても別にラテンのノリで迫ったりナニワブシしたりしているわけではない。あくまで端正に形を保った中でウタやリズムのアワイに濃い{血}を漂わせる。

   6.バッハ・リサイタル

バルエコのバッハは非常に美しい。端正な演奏でギターの持ち味があまり感じられないが、個人的には好きである。

   7.“シャコンヌ”バッハとビゼーを弾く

洗練された音楽性と卓越したテクニックで現代ギター界の最高峰に位置するバルエコ。ここではバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番からの「シャコンヌ」が最大の聴きものだ。

   8.グラナドス:スペイン舞曲(全曲)



デヴィッド・ラッセル

   1.バリオス・ギター作品集

ラッセルのバリオスはジョン・ウィリアムスとは個性が異なる演奏だが素晴らしく、美しい。聞き比べてみるとおもしろいだろう。



   2.トローバ:ギター作品集

ラッセルのスペイン音楽は情熱的ではく、むしろ、端整で美しい。セルシェル、バルエコと共通するものがあるが、ラッセルならではの個性もあり、ぜひ、持っておきたい一枚である。
                                                            
   3.Reflections of Spain: Spanish Favorites for Guitar

ラッセルの様々な作曲家のスペイン音楽  
   4.Message of the Sea: Celtic Music for Guitar

馴染みのない曲(ケルト音楽)ばかりだが、ラッセルならではの美しさが表現されているに違いない。聴いてみたい一枚である。
                                                            
   5.タルレガ作品集

タルレガの全曲集。CD2枚組み。ラッセルは非常に音が美しく、タルレガの美しいメロディーに感動する。おすすめ。

   6.プレイズ バッハ

   7.アイレ ラティーノ 

ラテンアメリカの曲集。




エドゥアルド・フェルナンデス

   1.ソル:ギター名曲集

古典派作曲者として新たに洗い直し正面から堂々と解釈したまさに格調高いソルの演奏がやっと登場した。ここには強引な恣意性による歪みは微塵もなく,清新で客観的しかも十分に個性的で,古典的調和と光輝に満ちたソル演奏だ。待ちに待った真性のソル。

   2.ラテン・アメリカ・ギター曲集

南米のギター名曲集でもあるこのアルバムでは,どんな作品も格調高く,しなやかで歌心にあふれた音楽が聴ける。こういうギターが聴きたかった。

   3.ロマンティック・ギター

1830年製の名器をモデルに、スペインのギター&リュート製作者ウンチッラがコピーした楽器を使用し、ロマンティックな香り高い小品を集めた1枚。時代の様式感と高い音楽性に魅了される。

   4.ギター協奏曲集

南米出身のフェルナンデスが,84年から90年の間に録音した協奏曲を2枚のディスクに集めた。ギターの協奏曲は数が少なく,アランフェス以外はなかなか演奏されない。その意味でも価値ありだが,名手の実力がたっぷり味わえる(特にリズム感が最高)。

   5.全ては薄明の中で / 20世紀ギター曲集

古典のみならず、近現代音楽を熱心に取り上げる彼ならではの会心作である。甘えの無いスタイトルは現代音楽に相応しく、聴いていて気持ちが良い。このような内容で、1枚のアルバムを高水準で纏め上げられる彼の力量には驚かされる。

   6.バッハ:リュート組曲(ギター版)

ウルグアイ出身のギタリスト、フェルナンデスがバッハのリュート組曲を13年ぶりに録音。自らギター用に編曲した版が用いられている。名匠が描いたバッハの深淵な世界。
                                                            



マリア・エステル・グスマン

   1.スペイン幻想/マリア・エステル

   2.「タレガの賛歌」(タレガ作品集)

   3.バッハ:作品集

マリア・エステルの弾くバッハは、彼女が敬愛する音楽家らしく、テンポ、音色などにとても丁寧に演奏され、彼女自身の編曲により、より一層、原曲の持つ尊厳さをたたえているような印象を与える。むやみに音を追加したり、テンポを変えたりする風潮からすれば、とても正統的な演奏で、とてもすばらしい。

   4.ラテン旋風

演奏内容は、ルックス以上の中身たっぷりの名演奏。セゴヴィアとウィリアムスをたして2で割ったような、と言えばおわかりでしょう。他のギタリストと根本的な違いが1つあります。それは、メロディ・ラインを徹底的に浮かび上がらせる技巧です。スピード感は、電車に例えれば→準急、でもひたすら速いテンポで弾けば それでいいわけではないと思います。

『大聖堂』のエンディングで聞かせる、フレーズの2回繰り返しでの対照的な表現。『鐘のひびき』の風景を聞き手に与える素晴らしい表現。各作品の演奏プランを これほどまでにきちんとイメージし、丁寧にギターを弾くギタリスト、この方以外に私は知りません。

   5.スペインの詩

ここには,セビーリャに生まれ育った若手女性ギタリスト,マリア・エステル自身の編曲による作品も含まれている。美しいテンポ感と自然な息づかいで歌いあげられたスペインの美と心を聴いたような感じがする演奏。色彩鮮やかな音色と響きも素敵。



アサド兄弟

   1.ブラジルの魂

   2.オルタナティヴ・ピアソラ

ブラジル出身のギター・デュオ、アサド兄弟のピアソラ。ギター2台というミニマムなアンサンブルによるタンゴは寸分の無駄もないソリッドな世界を作り出している。タンゴ組曲はアサド兄弟に献呈された作品。数多あるピアソラ・アルバムのなかでも白眉の1枚。
                                                            
   3.移住者の物語〜南米の魂

ブラジル人のギター・デュオとして,ほかの追随を許さない存在のセルジオとオダイルのアサド兄弟の素晴らしい演奏。
                                                            
   4.夏の庭(サントラ)

ブラジルを代表するギター・デュオ,アサド兄弟が,相米慎二監督の映画『夏の庭』のサントラのために演奏したCD。が,この音楽は,映像を切り離して聴いても,しみじみと味わい深く,奥行きのあるアコースティック・ギター・ミュージック。録音も良い。

                                                            

















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